結婚の伝統

その長いプロセスとは!?

 

村全体を巻き込むイベントである結婚の儀式は、“お祭り”のような意味をもつ。一連の儀式は楽しさあり、涙あり、以下のような流れとなっている。

 

○結婚前

1花嫁探し、結婚の申し入れ

2縁組

3縁組成立のフルーツシロップ

4婚約

5結婚式の招待

6結納、持参金

7ハマムでの儀式(花嫁側)

 

○結婚式

1クナゲジェスィ(ヘナナイト)

2花嫁の歓迎

3結婚

4初夜

 

結婚をすると決めたら、まずは花嫁探しをする。伝統的には花婿側の父母の裁量で選ばれていた。しかし最近では、本人が相手を知るために結婚相手を選んだり、父母と共に選んだりしている。

 

花婿側の母や親族の女性が、花嫁候補を見て回る。気に入ったら、花婿も候補の女性を見て、良ければ結婚申し入れを決める。この時、女性側の家族が堅い家であれば、最初の申し出では娘を渡さない。何回か申し出があり、十分検討されたあとに認められる。

 

縁組が決まったら、二人の間に“甘さ”がもたらされるように、シェルベット(フルーツシロップ)が飲まれる。娘が確実に渡されること、結婚が確約されるという意味も持つ。

 

その後、婚約の儀式が行われる。これは、結婚までのプロセスの一つであり、両家がお互いを知る機会にもなっている。

 

ここから、結婚式の準備が始まる。最近では減っているが、伝統の残る村でオクントゥ(招待上の代わりの物品)が配られる。この役となった人は村を歩き回ってオクントゥを配る。

布きれや、ハンカチ、スカーフや砂糖菓子やボレキのような食べ物がオクントゥとして配られる。つまり今でいう招待状である。

 

結婚式前夜、花嫁、花婿それぞれの家でクナゲジェスィ(ヘナナイト)という儀式を行う。花嫁側だけで行われることも多いので、女性たちだけの夜となる。クナゲジェスィ当日は朝早く、花婿側の家に旗がかけられる。この旗が結婚式の始まったことを表している。

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クナゲジェスィで、集まった女性たちはいくらか楽しんだ後、感傷的なトルコ民謡を歌い、花嫁を泣かせる。水に溶いたヘナをお盆に載せ、ろうそくを幾つか灯して、中央にセットする。クナを塗る前には花嫁に小銭か金を握らせる。クナを塗ることは、幸せな結婚生活をもたらす女性の役割がもたらされたという意味を持つ。

 

翌日は、花嫁の歓迎と結婚披露宴。新郎側が招待客を集め、新婦の家に迎えに行く。新婦は家から出る時、兄弟もしくは叔父に赤い帯を腰に巻いてもらう。新郎側、新婦側からゲストに食事がだされ、ドラムとズルナの演奏で盛り上がる。

 

夕方は、イマームニキャフ(宗教指導者の前での誓い)をする。

 

トルコの伝統では、このように長い過程を経て、ようやく結婚に至る。

しかし最近は、都市か村か、各家庭によっても結婚の仕方が変わってきており、このようなステップを踏まない結婚式をする場合もあるようだ。

しかし、共通するのは“お祭り”の雰囲気!結婚式では、新郎新婦をよく知らない人が参加しても問題ないくらい、にぎやかである。新郎新婦も親族もゲストも、思い思いに楽しんでいるのは変わらないだろう。

 

執筆者:岩田紗知

参照元:adetler.com

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