シルクロード:突厥之路 3

GRT(グルメトルコ)特集

第一日目:タシケント Toshkent

(イスタンブル→タシケント)


第一日目はイスタンブルからウズベキスタン共和国の首都・タシケントへ。

イスタンブル・アジア側の自宅から海峡地下鉄(? マルマライという名前がある、海をくぐる地下鉄)と地下鉄を乗り継いでアタテュルク国際空港へ。

搭乗する飛行機はウズベキスタン航空、午前中にイスタンブルを離陸、夕方にタシケント国際空港に着陸する便。

イスタンブル・タシケント間はおよそ四時間、イスタンブルからカイロやモスクワ、ベルリンが三時間ほどなのでそれよりはやや遠いということになる。

ちなみに荷物は預け入れせずに手荷物にした、いつもパソコンと本を入れているリュックサック、それと同じくらいの大きさの鞄ひとつが今回の旅行の全装備である。

独りでの旅行なので荷物を軽くしたかったのと、どうせ着替えはシャワーで洗って部屋で乾かすのだから・・・・ということである。パソコン(+充電ケーブル)さえなければリュックサック一つだったろう。


・タシケント空港

タシケント国際空港に到着、まだまだ日は高い。六月末だというのに30℃以上の暑さ、しかし東京の夏を思えば涼しい部類であるのが困ったところ。

イスタンブルとの時差は二時間、時計を日本時間に向けて二時間進める。

 

・入国

ウズベキスタンは日本人へのビザ発給を廃止し、ビザなしで入国できる。加えて税関(国を挙げた壮大な持ち物検査)も廃止され、入国に関してはソヴィエト連邦時代から続く鎖国的な対応が全てなくなったことになる。

おかげで空港から外に出るまでは一時間もかからなかった、ネットで仕入れた前情報とは裏腹にストレスフリーな入国であった(ビザがある分、ロシアのほうが入国が面倒に感じた)。

唯一、ホテルからの滞在許可証(レギストラーツィヤ)受給義務はなくなっておらず、この点が旧ソ連らしさを今に伝えている。

きっと今でもウズベキスタン当局は外国人を監視しているのである。

 

・両替

ウズベキスタンの通貨はソム(So’m)、1ソムはおよそ1銭4厘にあたる。10000ソムでようやく140円になる。10000円など両替しようものなら70万ソムにもなる。

最高額紙幣は5万ソムであるため、万札は14枚以上の紙幣になって帰ってくる計算である(当然のことながら硬貨は無価値すぎて流通していない)。

タシケント空港には出発ロビー(二階)の西端に両替所があり、ユーロとドルをソムに交換できる。

ネットではソムには公定レートと闇レートがあり、しかもかなり闇レートのほうが相場が良いようなことが書かれているが、これは現時点では大嘘。むしろ公定レートのほうが良いので、安心して空港で両替できる。

両替の際に注意したいのが、ソムは価値があまりにも低く、ドルかユーロがウズベキスタンの事実上の通貨になる寸前であるため、ソムから外貨にはほぼ両替ができないことである。

したがって、旅費ぎりぎりの額を両替したいところ、筆者はホテル代や交通費込みで100ユーロ両替した。

もっとも中央アジアを旅行する場合に限り、ロシア・ルーブリ、もしくはカザフスタン・テンゲへの両替という裏技が使える可能性がある(筆者の実体験)が、これもまたカザフスタンやキルギスでの話になる。

よく考えればルーブリにさえ両替できれば日本で円に戻せるはずである。

ところでATMからソムの引き出しはできない、観光地ではドルの引き出しができるので、それからソムに変えるシステムになっている。ソムはゼロが多いわりに紙幣のゼロは小さいので、ATMに入りきらないものと思われる。

 

・列車の切符を買う

今回の旅程はタシケント、サマルカンド、ブハラを鉄道で移動するというもの、まずはタシケント駅右にある発券所にて列車の切符を買う必要がある。

ウズベキスタンにはタシケントからサマルカンドを経由してブハラまで、アフロスィヨプ(Afrosiyob)という高速鉄道が走っており、明日乗るタシケントからサマルカンドまでの切符を買おうとした。

ところがアフロスィヨプの席は売れ切れ、一日に5本とか6本しか走っていないからこうなる、ネット予約もできないし。

切符購入窓口ではなくカウンターに座る職員のおじさんにサマルカンド行きの列車があるか聞き、空きがあればその座席を窓口で伝えて切符を買うシステム。

聞いてみると、午前中にタシケント南駅(アイキャッチの写真の駅、切符を買ったりアフロスィヨプが出ている駅の南にある)を出て、三時間かけてサマルカンドに行く急行がある模様。

アフロスィヨプがない以上はほかに手段もなく、その急行の切符を購入した。いくらだったかは覚えていないが、高くても千円を越えないだろう。だいたい何万ソムなどという数字をいちいち覚えていられない。

 

・地下鉄

タシケントはトゥルキスタン(Туркистан)の中心都市であり、中央アジアでも大都会である。したがって地下鉄が走っている。車輌はモスクワのものと同じで(多分)、第三軌条方式(架線ではなく線路から集電する)。

1977年の開業当時から使っている古い車輌だからか、それとも冷房がなく窓が開けっぱなしだからか、とんでもなく大きな音がする。

料金はたしか1200ソム、実に安い。旧ソ連の地下鉄らしく無駄に内装が豪華なのだが、これまた旧ソ連らしく写真撮影禁止。だいたい内装はモスクワ地下鉄のほうが豪華、かつあちらは写真撮影OKなのだからここでリスクを冒す必要はない。

タシケント地下鉄で不思議なのは、地下へ下りる階段の入り口と改札口の二回、それぞれパスポートと荷物のチェックがあること。地下鉄に入るのに荷物検査があるのはいいとしても、この国は警察官をとてつもないほど雇用しているものである。

 

この日はこれだけでおしまい、あとはホテルに行って寝た。本格的なウズベキスタン体験は翌日に持ち越し。

 

永島 育

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