イスケンデルンに行ったなら:ペテッキ・パティスリー

誰の人生でも大切な思い出深い場所があるのではないかと思う。私にとってその場所は、イスケンデルンの市役所の向かい側にある「ペテッキ・ パティスリー」(Petek Pastanesi)である。子供の頃、故郷のパヤス市から離れて暮らしていて、毎年ほぼラマダン夜明けの祭り、又はイード・アル=アドハーの時や父の連休の時だけ故郷に帰ることができた。そこにいる間、家族と必ず「ペテッキ・パティスリー」の名物デザート「キュネフェ」を食べに行く習慣があった。

「ペテッキ・パティスリー」は1942年に開業し、イスケンデルン市の初のパティスリーとされる。小さな家業として始まり、現在、トルコ・アダナ市やサウディアラビア・リヤド市などにも支店を持ち、海外進出も模索中である。

トルコの伝統的なお菓子やクッキー、洋風ケーキやタルト、そして種類の豊富なアイスクリームなど様々な商品がそろっている。その中でも、ハタイ地域独特のデザートが私の個人的な好みである。

今から、イスケンデルン市で絶対食べるべきお菓子を3つ紹介しよう。

一番目に、ハタイ県の名物である「キュネフェ」。「ペテッキ・パティスリー」の人気商品「キュネフェ」は朝から深夜(12:30)まで新鮮な焼きたてを食べることができる。カダイフ(麺状になった小麦粉で作られたもの)の中に伸びる無塩チーズを入れ、オーブンで焼き上げてシロップを注いで作る。プレーンのままも美味しいが、ピスタチオの粉を振りかけたり、カイマク(クリーム)を乗せたり、アイスクリームをのせたりして食べるのが一般的だ。

ペテッキ・キュネフェ

二番目にお勧めするのは、「キョンべ」(Kömbe)と言うクッキー。キョンべの素材は マーガリン、小麦粉、砂糖、水、牛乳、イースト、ベーキングパウダー、シナモンである。形を整えてから、ごまたっぷりかけてオーブンで焼く。ハタイ県では、家庭内で特にイード中に作る習慣がある。プレーンやくるみ入りのサクサクしたキョンベは、日持ちのするお菓子だ。

キョンべ

 

最後のオススメは、「Kireçte Kabak Tatlısı」と言うサクサクした食感のかぼちゃのデザート。原産地はアンタキヤ市。特徴は具材に使う(生石灰とも呼ばれる)酸化カルシウムである。このスイーツの外側はサクサクしていても、中は柔らかい。理由は酸化カルシウムとされている。酸化カルシウムを水で溶かして約40分くらい待たせると、上にカイマクの様な膜が現れる。その膜を取り、残りの水を別の器に写して、デザートを作る際に使用する。薄切りしたかぼちゃを一晩その水に寝かしておく。次の日に、そのスライス綺麗に洗ってから、又さらに約二時間ほど水に寝かす。スライスを最後にもう一回洗って、鍋に入れて、シロップと混ぜて、透明になるまで煮る。冷やして食べる「Kireçte Kabak Tatlısı 」に、くるみとタヒニ(生ゴマペースト)をかけるとより美味しくなる。

ペテッキ・かぼちゃデザート

以上が、私のオススメベスト3だ。「ペテッキ・パティスリー」は海の近くにあり、食べ終わったら、美しい景色を見ながら散歩できる。私にとって、「ペテッキ・パティスリー」で食べたデザートとは、大切な家族や友達と分かち合った幸せなのかもしれない。しかし、確かなことは、この場所をたくさんの方々に紹介したいと言う私の思いである。イスケンデルン市に行ったなら、是非行ってほしい。

 

投稿者:Merve Yahşi

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