
見た目はかりんとうをつぶしたような、カラカラに乾燥したバナナのようなこの植物をご存知でしょうか。日本ではスーパーなどで売られているのは見たことはありませんが、トルコでは主に健康食品として流通してはいるようです。
この植物の正体とは?
トルコではケチボユヌズ(意味:ヤギの角)と呼ばれ、日本では「キャロブ」、「イナゴマメ」と呼ばれています。食物繊維、鉄分、カルシウム、ビタミンなどが豊富に含まれ栄養価が高く、カロリーは低い、という健康食品としてはうってつけのものなのです。整腸作用、内臓脂肪をとる、貧血防止、肺ガンにかかるリスクを下げるなど、本当に様々な効能があります。
どうやって食べるの?
・そのまま
ケチボユヌズはドライフルーツの一種として売られており、そのまま皮付きで、ポリポリと食べることができます。ケチボユヌズはマメ科の一種で、構造はインゲンマメをさらに大きくしたもので中の豆は食べずに、皮と果肉を食べるイメージです。
トルコ人家庭ではリビングなどに山盛りで置かれておりおやつとして食べられています。カフェインなどの刺激物質は含まれないので、子供のおやつとしてもいいかもしれません。
少し納豆のような独特な匂いもするのですが、味ははちみつのような、自然な甘さが口の中で広がります。
・パウダー
日本で主流なのはこちらです。まるでチョコレートのような味がするので、ココアパウダーなどの代用品として、また天然の甘みがパウダー自体にあるので砂糖の代わりにもなります。マフィンやクッキー、パウンドケーキなど、何にでも使うことができ、かつ低カロリーでおいしく食べることができます。
・お茶
トルコでも主流ではないようですが、お茶として飲むこともできるようです。500mlの水で7-8本のケチボユヌズを弱火で5分煮立て、その後15分ほど休めればケチボユヌズ茶の完成です。
・シロップ
アイスクリームやケーキ、パンケーキの上などにメープルシロップなどと同じ要領で使うことができます。メープルシロップなどよりも低カロリーでかつ自然な甘みなので健康にも良いです。
どのようにできるの?
ブルガリア旅行中ふと見上げると、道でケチボユヌズの木を見つけましたが、このように木になっているようです。
日本ではいまだ知名度の低いケチボユヌズですが、栄養価も高く、カロリーも低いため、ダイエットをする人や、健康に気を遣う人を中心にこれから広がりそうですね。
情報源:http://www.keciboynuzu.net/
投稿者:Chihiro UCHIYAMA
Leave a Reply