
シェア・応援ください
トルコ食独特のシロップであるペクメズは、ぶどう、りんご、洋梨やいなご豆などの食材を押しつぶして出る汁を長時間煮たものである。砂糖が珍しかった時代、この甘露が砂糖代りとして使用されていたようである。
ペクメズを作る時期は伝統的にぶどうの収穫期、つまり秋に当たる。そもそもペクメズはアナトリア地方の長い冬を越すために昔から作られてきた保存食であった。またペクメズには人と人とを繋ぐ特徴がある。というのも、ぶどうをつぶし、専用の道具を準備して煮だす作業は大勢の人々が係わるものだったからである。
さらに昔から、ペクメズには薬としての効果あるとも考えられてきた。特にいなご豆から作られたペクメズは呼吸器疾患などに効果があったという。ペクメズは機械生産になったものの、トルコ家庭での消費量は今も上がり続けている。
翻訳者: Kemal SAF
情報源: www.aregem.kulturturizm.gov.tr
シェア・応援ください
Leave a Reply