
シェア・応援ください
イスタンブールの街を歩けば、ミディエドルマを目にしない日はないだろう。丸いおぼんの上に、黄色いレモンと黒いムール貝(ミディエ)が綺麗に並べられ、人はおぼんを囲むように群がり、ひたすらむさぼり尽くす。今回は、イスタンブールの小腹を満たす、ミディエドルマを紹介しよう。
15世紀のメフメト二世の頃からつくられ始めた料理だが、昔は魚介類としてはカキ、エビ、ロブスターがミディエドルマよりも人気であった。そのような背景もあり、オスマン宮殿の料理人や人々は、特にエビを”価値あるもの”と呼んでいたようだ。
それでもアルメニア由来の料理としてミディエドルマは愛された。ミディエから作られる料理には、ミディエサルマ(葡萄の葉で包んだ伝統料理)、ミディエタヴァ(焼きミディエ)、ミディエピラキ、ミディエスープ、ミディエピラフなども作られていた。
特にイスタンブールの人々にミディエドルマは好まれ、トルコ南東部のマルディン出身の人々が街角でよく売るようになっていった。昔も今と同じく、移動式のおぼんの上で売られていた。
ミディエドルマはオメガ3脂肪酸を含み健康にいいものの、衛生状態に注意して食べねばならない。不衛生なミディエは、人体に有害な水銀などを含む場合があり、特に注意が必要だ。
—
文責:広田潤平
もっと読みたい。。。イスタンブールと言えばこれ!美味いストリートフード10選
シェア・応援ください
Leave a Reply