メロンとお肉??

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メロンのドルマ(Kavun Dolması)は今日のトルコの食卓でよく目にするものではないが、多くの果物を使った料理やドルマのように15~16世紀のオスマン帝国の宮廷では重要な料理として位置付けられていた。リンゴのドルマ (Tuffahiye)、サクランボ入りサルマ(vişneli yaprak sarma )や ぶどうシロップ漬けカリンのドルマ(pekmezli ayva dolması)は果物を使った料理の一種に過ぎない。一方でメロンのドルマはというと1539年11月下旬に行われたスレイマン大帝の息子ジハンギルとベヤズット王子の割礼式で振舞われたとされるぜいたくな料理だ。オスマン帝国の宮廷料理では甘味と塩味を組み合わせるのも特徴だ。

真ん中で二つに切り、中をくりぬいたメロンを様々なスパイスで味付けし、羊の肉とアーモンド、種無しブドウやピスタチオでいっぱいにしてオーブンに入れる。オーブンから取り出しお皿にのせ、まわりをくりぬいたメロンの果肉で彩る。最後にメロンの果肉で作ったソースをかけて完成。メロンがお米、アーモンド、唐辛子と融合したこの料理はとてもエキゾチックだ。

 

情報元:OSMANLI MUTFAĞI (オスマン帝国 宮廷料理紹介サイト)

翻訳者:稲見静江 (Shizue Inami)


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