
「昼間は学校に通い、夜は父とともにトルコの伝統的飲料ボザを売り歩く日々を重ねて…」
オルハンパムクの小説『Kafamda Bir Tuhaflık(僕の違和感)』にも登場する飲み物、boza(ボザ)。
トルコの伝統的な冬の飲み物です。
以前紹介したクスルというトルコ伝統料理にも使われているブルグルという穀物を発酵させて作ります。
もーったりとしてて、酸味もあるけれどほんのり穀物の甘みも感じられる独特なお味。ボザ初体験の私としては、最初の一口目は「なんだこれ…!」と今まで体験したことのない味に少々驚きましたが、飲んでくうちになんだかくせになりました。
冬の飲み物といっても私が飲んだのはこの9月。Vefa Bozacısı (ヴェファ・ボザジュス)というイスタンブルにある老舗のボザ専門店へ友達が連れて行ってくれました。
ヴェファ・ボザジュスの本店
店内に入ると壁にはあのケマルアタトュルクが飲んだとされるボザのグラスが飾られていました。
(グラス、ちゃんと洗ったのだろうか…)
黄色いどろっとしたボザにシナモンパウダーをかけ、その上にleblebi(レブレビ)という炒ったひよこ豆を好きなだけぶっかけます。このお豆、こなこなしていてボザとよく合うんです。ちなみにこの豆はお店の道を挟んで反対側のお店で買って店内に持ち込むことができました。
私は残念ながらシナモンが苦手なのでかけませんでしたが、友達曰く、このシナモンをたっぷりかけるのがおいしいんですって。
この不思議なお味のボザ、ビタミンを多く含んでいて授乳中のお母さんや子どもにもおすすめの健康ドリンクのようです。瓶詰でも売ってあるので家でも飲めますよ!
トルコへ来たら、ぜひお試しあれ。
Afıyet olsun…
投稿者:Mayumi Suematsu
2016/10/15
Leave a Reply